医 療の世界では、早期発見・早期治療を目的に予防(ケア)を大切にしようという概念から、1950年代に人間ドックがスタートしました。しかし、現 在ではこれらの概念に留まらず、日常の生活習慣の大切さを認識し、生活習慣の指導そして改善を行うというラインにまで達しています。
そこで、その指導内容を挙げてみましょう。
- 栄養・食生活
- 運動・身体運動
- 休養・心の健康
- アルコール
- 歯の健康
つ まり、お口の中の病気の予防は全身の健康管理を行う上で、重要な要因のひとつであるとされています。言い換えれば、お口 の健康を守ることこそが、実は全身の大きな病気の予防になると言えます。その意味からも、歯科人間ドックの諸検査によって得られた結果とその数値は、今後 の健康の維持・増進をはかるための重要なデータとなるのです。
歯を失う2大疾患は、言わずと知れた虫歯と歯周病です。ところが、これらは 一度でも罹患すると、たとえ治療を行ったとしても完全に元の状態に戻すこ とはできません。逆に言えば、病気になる前に虫歯と歯周病の2つの疾患だけを予防しておけば、生涯自分の歯で食べることが可能なのです。
その意味からも、歯科人間ドックとは一生自分の歯で噛み、健康で快適な質の高い生活をおくるための、根本医療への入り口なのです。
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