いくら治療しても葉の痛みが治まらない場合に実は歯が痛みの原因ではなかったという場合があります。このような非定型歯痛の場合は、いったん歯科処置を中止して薬物療法を行います。この症例ではアミトリプチリン(三環系抗うつ薬)の投与で痛みが軽減しましたが、そうなればなったで、いつ歯科処置を再開したらよいのか、その時期に悩まされます。結局半年後に再開しました。
髙尾千紘, 渡邉素子, 木村康之, 前田智寿古, 富永梨沙, & 豊福明. (2023). かかりつけ歯科医との連携治療が奏功した非定型歯痛の 1 例. 日本歯科心身医学会雑誌, 37(1-2), 20-26.