自殺が年々増加しているため、2006年に自殺対策基本法が作られ、2007年には自殺総合対策大網が制定されました。その中でゲートキーパーとしてかかりつけの医師を始め、教職員、保健師、看護師、ケアマネージャー、民生委員、児童委員、各種相談窓口担当者などが挙げられ、研修などが行われています。
家族全員を見る機会が多い歯科医師は家庭医としての自殺を防ぐチャンスがあります。自殺の多くはうつ病と関係しています。歯科医師はうつ病に対する正確な知識を持ち、うつ病患者を見つけたら適切な対応を取ることが望まれます。
この研究では歯科医師のうつ病知識に関する調査が行われました。その結果、歯科医師はうつ病を見つける能力は備えていましたが、不安障害との区別ができていないことが明らかとなりました。