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注射針の刺入角度

学会・研究会 2021年06月18日

三角筋へワクチンを注射する際は皮膚面に対して垂直に刺入します。採血や皮下注射の際は皮膚面に対して斜めに刺入するのとは勝手が違います。考えてみれば、垂直に刺入することも斜めに刺入することもいろいろあることに気づきました。
垂直に刺入
ワクチン注射、トリガーポイント注射、顎関節腔への注射、星状神経節ブロック、膿瘍腔への穿刺吸引、唾液腺やリンパ節への穿刺細胞診、動脈採血、輪状甲状靭帯穿刺
斜めに刺入
(静脈)採血、皮下注射、皮内注射、点滴、カテーテル刺入
口腔内の注射
口裂から口腔の各部位に注射をすることになるため、刺入方向が制約されて自ずと斜めに刺入することが多くなります。オトガイ神経への伝達麻酔やオトガイ神経ブロックなど、前歯や小臼歯の唇頬側に注射する場合は垂直に刺入します。
針治療
基本的には垂直に刺入しますが、皮膚直下に骨がある場合には斜めに刺入します。斜めに刺入するのは頭皮鍼(YNSA)や顔面の針です。耳鍼などの円皮鍼は針が短いので垂直に刺入します。手指鍼は骨との位置関係によって斜めに刺入したり、垂直に刺入したりします。斜めに刺入する場合は、経絡の流れる方向に打つと補法、流れの逆向きに打つと瀉法となります。

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