パニック症の患者は心拍や呼吸といったものに過度に意識を集中させ、少しの変化でも重大ごととして受け止めます。そのような注意集中が症状の赤を引き起こしてしまいます。このような注意集中は慢性痛患者にも見られ、痛み以外のことに目を向けられなくなっています。
注意シフトトレーニングは、このような患者の注意を意識的にそらすことを身に着けるための練習です。最初の1分間は不安なことを集中して考えます。次の1分間は周囲の音やにおいなど、外界のことに注意をむけます。次に1分間はまた別のことに意識を集中させます。その後、最初の不安に意識を向けます。この流れを繰り返していきます。