漢方薬の特徴の1つに異病同治があります。様々な病気が同じ漢方薬(方剤)で治るということです。この論文では孫と祖母が「不登校」「易疲労」という別々の問題に対して同じ柴胡加竜骨牡蛎湯で治りました。便秘の母と月経困難症の娘が同じ桃核承気湯が効いたという報告もあります。一卵性双生児の一人が月経困難、もう一人が緊張・動悸を訴え、同じ人参湯で改善したという報告もあります。 家族は異病同治が起こりやすい要因があります。遺伝的素因が共通し、家庭内の環境も共通しているからです。