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疾患モデル

学会・研究会 2019年09月10日

病気の症状や原因、治療法を研究する場合に動物でその病気を再現することができると研究しやすくなります。このような疾患モデルを作ることはそれなりに大変なはずですが、この発表では口腔扁平上皮癌を研究するために4種類もの疾患モデルが作成されました。
舌腫瘍モデル
ヒトの舌扁平上皮癌から採取して培養した細胞株をマウスの下に移植したモデルです。舌がんがどのように増殖して進展し、転移するのかを観察できます。。ヒトの細胞をマウスに移植すると拒絶反応が生じますが、免疫不全状態にあるヌードマウスに移植し、拒絶反応が生じないようにしました。
尾静脈モデル
ヒトの舌扁平上皮癌細胞株を尾静脈に注入し、どのように転移するのかを観察するモデルです。
舌癌モデル
舌癌の治療効果を調べるには免疫能が正常なマウスの舌癌でその効果を確かめなければなりません。その場合はヒトの細胞株は使えないため、マウスの癌細胞株を舌に移植して舌癌を作りました。
顎骨浸潤モデル
免疫能が正常なマウスの咬筋近傍の骨膜にマウスの癌細胞株を移植し、顎骨浸潤の様子を観察しました。

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