通常、歯の治療中に生じる痛みは麻酔注射によって緩和することができます。そのため、歯科医は痛みが起こりそうな治療になると考えた場合、あらかじめ十分な麻酔を行って神経を麻痺させておきます。
しかしながら、麻酔を行うための麻酔注射自体に、針を刺すときの「チクッ」とした痛みや、 麻酔液を注入していく間にも痛みが続くといった難点があります。そんな麻酔時の痛みにも配慮が必要です。
ニューヨークのあるクリニックには「歯科恐怖症患者用外来」があります。 我慢を美徳とする日本人にはちょっと考えられないネーミングですが、“痛くない歯科治療”は、もはやアメリカでは一般的となっています。