横浜市立大学附属市民総合医療センターペインクリニックの北原雅樹教授の講演です。
急性痛は組織が障害されていることを教えてくれる警報であるが、慢性痛は組織には障害がなく、警報システムが故障している。
急性痛は診断が重要で病名によって治療法が異なるが、慢性痛の場合は細かい病名にこだわる必要はない。病名がどうであっても治療方針は変わらないからである。
慢性痛には薬はあまり効かない。
慢性痛がない状態にするのは難しく、痛みの軽減は治療の第一目標ではない。生活の質や日常活動動作の向上が第一目標である。
「慢性の痛み講座 北原先生の痛み塾」