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痿証 3症例

学会・研究会 2019年04月19日

痿証2は夏の暑い盛りに重労働の農作業をしたために肺津損傷と肝腎損傷が生じ、作業後に冷たい水に浸かって足を洗ったことで湿熱下注が生じました。その結果、足に力が入らなくなり立つことができなくなりました。清暑益気湯に類似した清燥湯で暑湿を治し、3日目には歩けるようになり、10日目には全快しました。
痿証3は飲酒や肉食が好きな男性が隣人と口論したことによって歩けなくなった症例です。普段の生活で湿熱内生していたところに口論することで肝胆の疏泄ができなくなり、肝胆湿熱下注となって痿証が生じました。竜胆瀉肝湯と三妙散(黄柏、蒼朮、牛膝)の合方で翌週には歩けるようになり、2週後には全快しました。
痿証4は仕事中に冷たい水に浸かったために総腓骨神経損傷が生じ歩けなくなった症例です。桂枝去芍加朮附湯の内服と足を袪風湿作用がある生薬で燻洗することを続けて回復しました。

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