2分から30分にかけての頭痛が1日に5~40回繰り返します。群発頭痛よりも短い痛みが多く繰り返す病気です。特徴的なのは消炎鎮痛剤であるインドメサシンが特効薬的に効くことです。
残念ながらインドメサシン内服錠であるインテハンが製造中止となり、現在は使用できません。インドメサシンのプロドラッグであるインドメタシンファシネル(インフリー®)かアセメタシン(ランツジール®)を用いることになります。
インドメタシンファシネルはインドメタシンと同様に、「 片頭痛、筋収縮性頭痛 」におきまして、適応外使用が認められています。しかし、インドメタシンに換算すると力価が不足しています。アセメタシンは適応外使用が認められていませんが、1日の最大投与量で有効な量となります。この点が悩ましいところです。
発作性片側頭痛の有病率は不明で、比較的稀とされています。不思議なことに、この1年間に2例経験しました。いずれもインドメタシンファシネルがよく効いたので、発作性片側頭痛であったと考えています。