第19回日本中医学会学術総会がオンラインで開催されました。三橋牧先生は頭痛やめまいの原因として睡眠時ブラキシズムを考慮する必要があると指摘されました。睡眠時ブラキシズムによる顎関節や歯、歯周組織、咀嚼筋への悪影響はスプリント(マウスピース)によって防ぐことが可能です。
しかし、睡眠時ブラキシズムそのものを治すことは困難です。抗うつ薬で改善する例も悪化する例も報告されています。筋弛緩作用があるクロナゼパムは効果があるようですが、副作用も気になります。三橋先生は抑肝散加陳皮半夏の眠前投与で頭痛が改善した2症例を紹介されました。