思いっきり筋肉に力を入れて硬直させ、その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させる。この方法を全身の筋肉で順番に行うのが「ジェイコブソンの漸進的筋弛緩法」です。これを短時間で行えるように改良したものが「ウォルピの簡便型筋弛緩法」です。さらに改良したものに「松原の積極的筋弛緩法」があります。
口腔顎顔面部の積極的筋弛緩法
1、手で顎運動させないようにした状態で開口したり、下顎を前突させたりする動きを試みます。その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させます。
2、唇をすぼめて前に突き出します。その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させます。
3、唇を真一文字にして、噛みしめます。その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させます。
4、舌を口蓋に押し付けます。その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させます。
5、巻き舌にして咽頭部に力を入れます。その後一気に力を抜いて筋肉を弛緩させます。
中野良信. (2020). 口腔心身症治療における積極的筋弛緩法の応用. 全人的医療, 18(1), 49-56.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ifcm/18/1/18_49/_pdf