舌の違和感と嚥下障害を主訴として口腔外科を受診し、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断につながった症例です。舌の萎縮と線維束性収縮を認めました。線維束性収縮とはぴくぴくとした小さな痙攣のような動きのことです。 筋萎縮性側索硬化症の初発症状は、筋委縮、筋力低下、構音障害、嚥下障害、腱反射低下などです。この症例ではろれつが回らなくなるという症状が生じてから診断がつくまでに2年かかりました。