相談: (29歳 女性)
娘(3歳0か月)は1歳6か月の時に下唇に粘液のう胞ができ、手術で除去しましたが、2歳9か月で再発しました。椅子から落ちて顔面を打ち、口腔内を裂傷したことがきっかけだったかもしれないのですが、先月27日に除去手術を受けました。本日抜糸の予定だったのですが、昨夜娘の口腔内を確認したところ糸はすでに取れていて同じ場所に再び粘液のう胞ができていました。
担当医から再三「再発の可能性がある病気」と聞かされているのですが、これほど早く再発するものでしょうか?こちらのHPには「再発者はいません」と書かれていますが本来、再発の可能性というのは高いものなのでしょうか?
回答:口腔内科 樋口均也
粘液のう胞は外傷によって口唇腺という小唾液腺が傷つき、周囲の口唇腺に唾液が漏れだして貯まることで生じます。治療法はのう胞を摘出することですが、その際傷ついた口唇腺も一緒に除去しておかないと、再発しやすいといわれています。
当院ではのう胞と口唇腺をセットで摘出しており、今までのところ再発した症例はありません。ただし他院での治療後、再発したために来院された患者さんはいます。再発の可能性自体は低いものの、何らかの理由から繰り返し再発するケースもあるようです。とりわけ唾液の漏れが続く場合は、短期間で再発しても不思議ではないと考えます。