口臭自体は実際に発生するものであり、感覚の異常ではありません。重度の歯周病にかかっていたり、寝たきり状態でべったりと分厚い舌苔が付着していたり、扁桃腺が大きく晴れて赤くなっていたりすれば、離れていてもわかる口臭が発生します。
一方で、話してもなにも口臭を感じない人がひそかに口臭に悩んでいることがあります。このような人では、口が乾く、舌がヒリヒリする、苦い味がする、といった症状を自分が口臭を発生させている証拠だと勘違いすることがよくあります。このような問題を感覚障害ととらえ、その検査法や治療法を解説しました。