肛門からガスが漏れていると心配する自己臭症の症例が報告されています。肛門括約筋弛緩などの直腸肛門機能低下があると、排便障害や肛門痛が生じます。このような機能障害に伴って自己臭症も生じることがあるようです。肛門内圧を測定し、リアルタイムでフィードバックすることで(肛門内圧バイオフィードバック療法)、80%の症例に自覚的改善がみられました。 このような機能的障害にある自己臭恐怖は口臭症にもよく見られます。ドライマウス、噛みしめ、口呼吸、唾液嚥下障害といった問題が関連するものです。