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腹診の手順

学会・研究会 2018年07月23日

講師によって腹診の手順や方法は少しずつ異なります。司会者がその理由と尋ねると「昔そう教わったから」という答が多く出ました。「こうした方がうまくいきやすい」といった理由付けもあるのですが、教わったことを忠実に守るというのが漢方の作法のようです。
手順の最大公約数をまとめると以下の通りです。
1.腹部の盛り上がりや凹み、動き、皮下脂肪の多寡、肌の張りや艶を観察する。
2.腹部全体をさすって緊張をほぐしながら腹力の強さをみる。
3.季肋部の胸脇苦満をみる。
4.心下部の心下痞硬をみる。
5.上腹部の腹直筋の緊張である腹皮拘急をみる。
6.服大動脈の拍動である臍上悸、臍傍悸、臍下悸、心下悸をみる。
7.下腹部の小腹不仁をみる。
8.臍の斜め下(少腹)、S状結腸部、回盲部、鼠径部の瘀血点をみる。
膝を曲げて心窩部をタッピングし、胃内停水をみる。

hukushin

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