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臨床研究の倫理審査に関する基本精神と最新情報

論文・記事 2023年08月10日

永嶋哲也教授の教育講演です。臨床研究の方法が倫理的に問題ないものであるようにする改善の歴史には2つの大きな節目がありました。1つ目はナチスの人体実験です。2つ目は1972年に発覚した米国のタスキーギ事件です。この事件は1932年から40年間に渡って黒人梅毒患者を治療せずに観察し続けたというものです。1940年代には特効薬であるペニシリンが使われるようになっていましたが、研究参加者はその機会を与えられず、ペニシリンの情報からも遮断されていました。結果として、助かる命が助からなくなりました。

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