3か月前から食事中も含めて舌が一日中痛い、塩辛さと酸味がわかりにくいということです。舌痛症、味覚障害と診断し、八味地黄丸の内服を開始しました。2か月後には「舌痛はかなり軽減した。わさびや炭酸飲料を口にすると痛みが生じ、持続する」ということでした。5か月後には「痛みはなくなったが、違和感がある。薬を中断すると痛みが出る」ということで、プレガバリンの内服を開始し、八味地黄丸は継続しました。8か月後には「わさび、ビールを口にしたときに舌が痺れる。普段は何ともない」となりました。
わさび、ビールを口にしたときに温度受容体のTRPA1が活性化され、照応が生じていると考えられました。