舌が傷ついてから、舌痛が続き、痛みが全身に広がるというのが主症状です。冷温刺激に対する過敏、頻繁な夜間覚醒を伴う睡眠障害、疲労感、注意集中の困難、記憶障害もありました。プレガバリン、ノリトリプチリン、ニトラゼパム、ブロチゾラムの内服を開始し、薬の増減を経てアリピプラゾールも追加しました。
定期的に血液検査をしていましたが、あるときクレアチンキナーゼ(CK)が 3404U/lと上昇していることが判明しました。男性の正常値は57~197 U/lです。筋・骨格系に何らかの異常は自覚していませんでしたが、横紋筋融解症を疑いました。アリピプラゾールとノルトリプチリンを減薬したところ、CK値は正常化しました。