検査の結果、山本聡子さんは舌粘膜に異常がないことがわかり、神経障害性疼痛が疑われました。舌神経の損傷、三叉神経痛、糖尿病、ヘルペスウイルスの感染は見当たりません。また、舌の痛みがかなり苦痛で日常生活にも悪影響が生じていることから、「身体症状症、疼痛が主症状のもの」とも判断できることがわかりました。
こうして、どのようなタイプの舌痛症なのかが判明すると、次はいよいよ治療に入っていきます。し舌の痛みを治す2かしその前に、舌痛症とはそもそもどんな特徴を持つ病気なのかをおさらいしておきましょう。ここで述べる舌痛症とは舌粘膜に異常が見当たらない、主に神経障害性疼痛と考えられるタイプの舌痛症です。