SONIC studyの研究成果をもう一つ紹介します。80歳代のグループに対して3年間観察した結果です。咬合支持がある群都内群で認知症にかかる割合がそれぞれ25%、37%と有意な違いがみられました。かみ合わせがしっかりしている方が、認知症になりにくいということです。
アルツハイマー型認知症の関連因子は、脳への刺激の低下、炎症、食物・栄養の3点です。咀嚼することで脳に刺激を与え、口腔感染を予防することで炎症を抑えることが認知症発症を抑えたのでしょう。
Hatta, Kodai, et al. “Influence of lack of posterior occlusal support on cognitive decline among 80‐year‐old Japanese people in a 3‐year prospective study.” Geriatrics & gerontology international 18.10 (2018): 1439-1446.