患者さんが抱える否定的な信念や予測の信憑性を突き崩し、行動を変容させるための有力な技法が行動実験です。否定的な信念や予測が特定できれば、それを実行する具体的な計画を立て、行動実験の前にどのような悪い結果が引き起こされるか、実験中にどのような問題が生じるか、それらの問題をどのように克服できるかを考えて書き留めておきます。
準備が整えば行動実験を実施し、実際には何が起こったかを確認します。予想に反して悪い結果が生じなければ行動変容に対するためらいや拒否感がなくなり、たとえ恐れていたような問題が実際に生じたとしても、それを克服する方法を具体的に描けるようになります。