2013年に改訂されたアメリカ精神医学会の精神障害の統計・診断マニュアル(DSM-5)で身体表現性障害という病名が身体症状症と改められました。この病気は身体に症状がありその症状を過剰に心配してしまうというものです。
この論文で取り上げられている症例は身体症状症の一つである転換性障害です。全身の疼痛、意識消失発作、痙攣発作が持続する33歳の既婚女性で、会話中に夫が離婚をほのめかしたことから症状がさらに悪化します。
対人関係療法が治療に用いられ、夫の発言を詳しく再現して分析することから、思い込みによる行き違いが浮き彫りになり、症状が改善していきます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/56/12/56_1187/_pdf