がんに対して郭林新気功(Guolin’ New Qigong)は本当に効果があるのでしょうか。『臨床現場での補完医療(Complementary Therapies in Clinical Practice)』という雑誌にその効果を検討した2017年のシステマチック・レビューが掲載されています。
抽出されたのは14の無作為化比較研究(RCT)と8の症例対象研究(CCT)です。生存率、QOL、疲労、疼痛、不安、抑うつ、不眠など、論文ごとにどの効果を調べているのかが異なっています。個々の症状は郭林新気功で改善しています。また、全体的なQOLも改善しています。一番気になる生存率ですが、肝細胞癌に対して塞栓術(TACE)を実施した58例に対する効果を調べた論文のみで生存率が比較されています。塞栓術を実施した場合と塞栓術に郭林新気功を併用した場合とで残念ながら2年後の生存率に差が認められませんでした。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1744388117303407