熱には実熱と虚熱があります。人間の体は陰と陽のバランスが取れていていずれも過不足がない状態が正常な状態です。陽が亢進すると(陽亢)、陰と陽のバランスが崩れ、熱が生じます。一方、陰が不足しても(陰虚)、陰と陽のバランスが崩れ、熱が生じます。前者の熱を実熱、後者の熱を虚熱といいます。実証の熱と虚証の熱といっても構いません。
陽が亢進すると同時に陰が不足している虚実夾雑証の場合には実熱と虚熱の両方が発生します。この熱を陽実陰虚の熱といいます。陽実陰虚の場合には清熱剤で実熱を取ると同時に補血剤で虚熱を取る必要があります。
陽が亢進すると同時に陰が不足している虚実夾雑証の場合には実熱と虚熱の両方が発生します。この熱を陽実陰虚の熱といいます。陽実陰虚の場合には清熱剤で実熱を取ると同時に補血剤で虚熱を取る必要があります。