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骨吸収薬関連顎骨壊死の漢方治療

論文・記事 2021年11月08日

骨粗しょう症の治療のために、3年前からビスフォスフォネート製剤(イバンドロネート)を継続していた症例です。う蝕が進行して残根光状態となった歯の感染が増悪し、顎骨壊死が生じました。口腔外科で局所洗浄と抗生物質の内服が開始されました。抗生物質は1か月間で終了し、局所洗滌が継続されていましたが、顎骨壊死部からの排膿が続いていました。

補中益気湯を開始したところ、10日後には排膿が少なくなり、1か月後には沈静化して終薬となりました。補中益気湯は健康ドリンクのような漢方薬です。補中益気湯の免疫増強作用により、殺菌作用や組織修復作用が働いたと考えられました。


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