弁証法的行動療法では患者がかかえる困難を受け入れる承認戦略の両者を取ります。後者は患者に一定の困難、ストレスを与えるため、受容的な態度である前者と矛盾する部分があります。両者のバランスをとるために第3の弁証法的戦略が必要となります。 弁証法についても書いておきますが、弁証法はヘーゲルの考えが有名です。ある命題(正、テーゼ)があると、常にそれと対立する命題(反、アンチテーゼ)が存在します。全てのものは己のうちに矛盾を含んでいて、それが統合された命題(合、ジンテーゼ)となります。