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C3のむし歯の治療法

メール相談 2022年08月16日

5歳の子が、硬い物を食べたら歯が痛いと言ってきたので昨日近くの歯医者さんで診察治療してもらったところ上の奥歯がC3で神経にまでむし歯がいってるので次の診察で神経を取りましょうと言われました
ネットで調べたところ3mixという治療があることを知り 他の歯医者さんでもこの方法を取り入れてるところがありTelで確認したところ、その治療をしても痛みが残る可能性がある事とすぐにまた痛くなる可能性があると言われ神経を取るのも悪くない治療である事を言われました 神経までむし歯菌があると3MIXの治療には適さないのでしょうか?
回答
歯の表面に穴が開いた状態が虫歯で、放っておくと徐々に穴が大きくなり深部へと進行していきます。やがて歯の中心部にある歯髄という歯の神経までむし歯が進行すると、歯髄炎を起こして痛みます。
歯髄炎が生じた場合は神経を抜くことにより(抜髄)、痛みを消失させますが、初期では抜髄しなくても痛みが無くなり、治療を終えることが可能な場合もあります。
抜髄しない治療とは、歯の表面のエナメル質やその下の象牙質にある虫歯を削りとり、穴を塞ぐという単純な方法です。時間の経過とともに歯髄中に侵入した細菌が体の抵抗力で死滅し、歯髄炎が治癒するのです。この治療法を覆髄といいます。
覆髄が成立するかどうかの見極めは、治療を受ける時点で歯髄がむし歯菌によってどの程度のダメージを受けているかです。ダメージが小さければ、回復力旺盛な小児の場合は抜髄を回避することができます。
さて、3Mixとは3種類の抗生物質を混合して作製した覆髄剤であり、むし歯菌を殺す強い効果があります。
現時点で歯髄が回復可能であるか否かは判断不能で、治療前にそれを調べる方法はありません。覆髄して治れば、結果的に回復可能な状態であったと判明するのです。以上の観点から3Mixは試してみる価値があると考えられます。

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