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PTSDの予防と緩和における魚油の可能性

論文・記事 2014年12月26日

ω3系脂肪酸が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を予防する効果がありそうという研究です。身体外傷患者を対象にω3系脂肪酸によるPTSDの発症予防効果を検討するオープン試験を実施しました。主要評価項目の測定にはPTSD症状を客観的に評価する構造化された診断面接Clinician Administered PTSD Scale(CAPS)を用いました。その結果、ω3系脂肪酸を補充された身体外傷患者のCAPS得点は観察研究より算定した推定値よりも有意に低い値、即ちよい成績でした。
 
次に、DMAT隊員のPTSD症状をω3系脂肪酸で緩和することが可能かどうかを検討しました。主要評価項目はPTSD症状を評価する自記式質問紙であるImpact of Event Scale Revised(IES-R)としました。その結果、2群間のIES-R得点に差を認めなかったが、層別化解析は女性で有意差を認め、ω3系脂肪酸補充群が心理教育のみ群に比べてIES-R得点が緩和されていまいた。つまり、ω3系脂肪酸がPTSDを緩和したということです。


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