口腔扁平苔癬は白斑や紅斑が左右対称に見られます。好発部位は頬粘膜であり、同時に舌、歯肉、口底、口蓋、下唇といった粘膜にも病変が出現すること が少なくありません。その肉眼的な形状の違いから下記のタイプに分類されますが、実際には複数の型が混在することがよくあります。
- 網状型 白色で網目状、レース状、線状に変化する
- 白色部分以外は赤みを帯びる
- 斑状型 粘膜の一部が一様に白く変化する
- 舌背、頬粘膜に多い
- 丘疹型 白い点状の変化
- 萎縮型(紅斑型)白線で囲まれた部分が赤く萎縮する
- びらん型(潰瘍型)
- 白線で囲まれた部分が赤く萎縮し、一部の粘膜の表面が破れてびらんや潰瘍ができる
- 水疱型 水泡ができ破れると糜爛や潰瘍となる