モンゴルでアジア予防歯科学会が開催された際にロシア領のトゥバ共和国やアルタイ共和国、ブリヤート共和国からも参加者があって驚きました。トゥバ共和国はモンゴルの北隣にあり、トゥバ人はトルコ系民族でチベット仏教を信仰しています。カルムイク共和国やブリヤート共和国でも仏教徒が多数を占めますが、最も比率が高いのはトゥバ共和国です。
仏教徒が多い理由にチベット仏教の現地化が挙げられます。シベリアでは古来シャーマニズムが信仰されてきました。この地を清帝国が支配した時期にチベット仏教が広まりましたが、シャーマニズムの自然崇拝、先祖崇拝を取り込んだことで布教が進んだようです。トゥバのラマ僧は妻帯するようになりました。
