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口腔顔面痛の原因別分類

口腔顔面痛 2019年07月09日

口腔顔面痛は原因別に大きく7つに分類されます。まず口腔中に病変がある場合、顎関節や咀嚼筋などに原因がある筋骨格性の痛み、口腔周囲(目・鼻・耳など)に病変がある場合、頭の中(頭蓋内)に病変がある場合、また三叉神経痛や持続的神経痛などの神経性、片頭痛や脳内出血などによる神経血管性、そして心理的・感情的要因によって起こる心因性のものがあります。

口腔内の病変

口腔を構成している諸組織、すなわち歯や歯肉、歯槽粘膜、顎骨、舌、頬、口唇、口蓋、口底の病気や異変です。

  • 虫歯、歯周病、象牙質知覚過敏、歯牙破折、口内炎、口腔扁平苔癬、顎骨骨折など。

筋骨格性の痛み(顎関節症を含む)

歯科の病気以外の痛みでは、咀嚼筋と顎関節に由来したものが最も多く見られますが、最近では首や肩など頚部の痛みを訴えるケースが増えています。特に、顎関節症はこの20年来15歳〜20歳代の女性に急増しており(男女比1:9)、周辺部を含めた慢性的な痛みに加えて感覚の異常を訴えるケースが目立っています。

  • 咀嚼筋、顎関節、それらに関連した組織など

口腔周囲の病変

咀嚼筋と顎関節筋以外で、口腔周囲を構成している器官の病気や異変です。

  • 目、耳、鼻、副鼻腔、咽頭、唾液腺、リンパ節、裂隙、頚動脈、皮膚など。

頭蓋内の病変

口腔顔面領域に痛みを引き起こす頭蓋内の病気や異変です。

  • 腫瘍、脳動脈瘤、膿瘍、浮腫、血腫、出血など。

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