小林宏先生の講義は半夏剤についてでした。半夏は胃より上、上焦の水を取ります。半夏はシュウ酸カルシウムの針状結晶が口腔や咽頭の粘膜に刺さって痛みが生じます。また、ホモゲンチジン酸などのえぐ味物質も含まれています。これらの刺激を緩和するために多くの半夏剤には生姜や乾姜が加えられています。 半夏剤には小半夏湯、小半夏加茯苓湯、二陳湯、六君子湯、半夏白朮天麻湯、二朮湯、半夏厚朴湯、乾姜人参半夏丸、苓甘姜味辛夏仁湯、小青竜湯、小陥胸湯、小柴胡湯、柴朴湯、柴陥湯、柴苓湯があります。