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口腔顔面痛1

症状・病態 2020年05月29日
日常生活において、私たちの3人に1人は頭部や顔面、あるいは首や肩などの頚部に痛みを感じているといわれています。これら顔面を含めた頭頚部に生じる痛みを総称して「口腔顔面痛」といい、その多くがストレスや心理的葛藤によって生じた顔面の筋肉の痛み(筋筋膜痛)であることがわかっています。たとえば、緊張した状態が長く続いて身体に力が入ると上下の歯を噛みしめるクセがつき、やがてはアゴの痛みや違和感、肩こりなどの症状に悩まされることになります。しかし一方で、顔面痛には多種多様な症状と原因が存在し、中には脳神経の異常や心筋梗塞など決して見逃すことのできない病気の一現象を示すケースもあるため、十分な注意が必要です。
口腔顔面痛は、原因別に大きく7つに分類されます。まず口腔内に病変がある場合、顎関節や咀嚼筋などに原因がある筋骨格性の痛み、目・鼻・耳など口腔周囲に病変がある場合、頭蓋骨の中(頭蓋内)に病変がある場合、また三叉神経痛や持続的神経痛などの神経性、片頭痛や脳内出血などによる神経血管性、そして心理的・感情的要因によって起こる心因性のものがあります。

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