歯の形成不全の一症状として、強度の知覚過敏が生じたり、歯に虫歯のような穴があく場合があります。MIHはmolar incisor hypomineralizationの頭文字をとった病名で、molarは臼歯、incisorは切歯、hypoは不足、mineralizationは石灰化を表すことから、第一大臼歯と切歯のエナメル質が形成不全となる病気です。
生後1歳といえば乳歯が生えてくる時期ですが、顎の骨の中ではすでに永久歯である第一大臼歯と切歯のエナメル質ができ始めます。そのとき発熱や細菌感染があると、第一大臼歯と切歯の表面を覆う硬いエナメル質が正しく形成されずに脆くなり、知覚過敏が生じたり、穴があいたりするのです。