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蝶形兆候

論文・記事 2020年11月27日

全身性紅斑性狼瘡(SLE)の特徴的な所見に顔面が赤くなるbutterfly rash(蝶形紅斑)があります。 肝臓や肺の病気でbutterfly sign(蝶形像)や butterfly shadow(蝶形陰影)というのもあります。
咽頭梅毒でbutterfly appearance(蝶形兆候)というのもあるようです。梅毒2期に軟口蓋後方部の粘膜が蝶の形に白くなることを指します。
この症例では初診9か月前に陰部潰瘍と咽頭部違和感が出現し、性病科を受診しました。7か月前には全身の皮膚の発疹と掻痒感が出現し、皮膚科を受診しました。3か月前には咽頭痛と鼻腔の痂皮形成が生じ、耳鼻咽喉科を受診しました。しかし、いずれも梅毒の診断には至りませんでした。口腔外科受診時に蝶形兆候が現れていたことが決め手となり、ようやく梅毒と診断されました。梅毒の診断は難しいようです。

蝶形兆候

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