子供の頃にどのような育てられ方をしたかということと、慢性疼痛の発症しやすさとには関係があるようです。養育環境に問題があると、自己肯定感が低くなったり、過剰適応してしまったりします。父親と母親、どちらからの悪影響が強いかを調べた研究では、父親の方が大きいという研究結果があります。
ケアの濃淡と、干渉の多寡で、「ケアと自立」「無関心」「ケアと過干渉」「冷淡と過干渉」の4群に分けた研究もあります。その結果、「冷淡と過干渉」群は将来慢性疼痛に悩まされる危険性が最も高いことがわかりました。
Shibata, Mao, et al. “Parenting style during childhood is associated with the development of chronic pain and a patient’s need for psychosomatic treatment in adulthood: A case-control study.” Medicine 99.29 (2020).
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7373500/