ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

SAPHO症候群

学会・研究会 2021年01月21日

Synovitis(滑膜炎)、Acne(ざ瘡)、Pustulosis(膿疱症)、Hyperostosis(骨化過剰症)、Osteitis(骨炎)の5つの症状の頭文字をとって命名された病気がSAPHO症候群です。TNFαが関与する全身性炎症性疾患と考えられています。この症例では掌蹠膿疱症が先行し、下顎骨骨髄炎が継発し、下顎骨過形成も見られたことから、SAPHO症候群と診断されました。
SAPHO症候群に対してはNSAIDs、抗リウマチ薬、ビスフォスフォネート、抗生物質が投与されます。抗TNFα薬も有効で、インフリキシマブ(キメラ型抗TNFモノクーロナル抗体)、エタネルセプト(可溶性TNFレセプターとヒトIgGとの融合タンパク)、アダリムマブ(完全ヒト型TNFモノクローナル抗体)が用いられます。

ページの一番上へ