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舌がん

診察法・検査法 2021年03月18日

舌の痛みを訴えて来院される患者さんの中には、舌がんではないかと密かに心配されている方が少なくありません。舌がんの大部分を占めるのは扁平上皮癌ですが、口腔粘膜にできた扁平上皮癌の半分以上のケースで痛みが初期症状として見られたという報告もあります。そのため、舌が痛いという患者さんを診察する際、「がんがあるかどうか」は最優先チェックポイントです。
私(樋口)の臨床経験では、舌が痛いと訴えて受診された方のほぼ全てが舌がんではありませんでした。一方、痛みは感じないがいつまでも出来ものがあるとか、口内炎が治らないといった患者さんの中には舌がんの方がいらっしゃいました。したがって、「舌が痛い=舌がん」ではないというのが実際のところですが、舌がんの可能性がゼロともいえません。「舌が痛むが我慢できる範囲だからそのままにしておこう」とは考えず、専門家の診察を受けることをお勧めします。

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