口蓋裂の形成術を行うことで口蓋の列を閉鎖することができ、飲食物や空気が口腔から鼻腔に漏れ出すことが防げます。しかし、手術のダメージにより、口蓋の成長が阻害されてしまいます。その結果、反対咬合や上顎の歯列不正が生じてしまいます。
この問題に対しては矯正器具で上顎を前方に牽引したり、上顎骨を骨切りして前方に移動させたりします。別の方法として、仮骨延長術があります。
KOGO, Mikihiko, et al. “Maxillary anterior segmental distraction osteogenesis (MASDO) for cleft patients.” The Japanese Journal of Jaw Deformities 22.Supplement (2012): S7-S14.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjjd/22/Supplement/22_S7/_pdf