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痛くないむし歯を治したら痛くなった、どうして?

治療法 2021年11月05日

むし歯がゆっくり進行すると、その間全く痛みを感じない場合があります。そして、気づかないままに穴が開いたり以前に治した詰め物が外れてみて、はじめてむし歯ができていることを知るのです。また、歯科医院でむし歯が発見された場合は、その時点で治療を受けることになります。
むし歯の病巣が深いほど歯の神経に近くなるため、歯を削ったり詰め物や被せ物を入れる際の刺激が神経にダメージを与えやすくなります。そのため、痛みのなかった歯が治療した途端にしみて痛くなるという事態が起こるのですが、噛むときだけ響いて痛いという場合もあります。また歯の神経は、一度ダメージを受けると回復に長い日数が必要となるためその間は痛みが続きますが、治療後1〜2ヶ月が経過すると神経自体がその刺激に対応して痛みがなくなっていきます。
そこで、治療後の歯の神経のダメージを防止する最も効果的な対策は、神経そのものを抜いてしまうことです。これで、歯がしみて痛むという事態は起こらなくなります。ただし、歯の神経を取ると痛みを感じなくなるため、虫歯が再発・進行しても気づかず発見が遅れがちになります。また、歯周病に対する抵抗力も低下して進行が早くなります。このように、結果的に歯の寿命が短くなる可能性が高くなることから、可能であれば神経は取らずに治療することが望ましく、痛みが治まるまで一時的に我慢していただいた方が賢明なのです。また、痛みを緩和する方法は何通りかあり、症状に応じて対応することで痛みをコントロールすることができます。しかしながら、あまりにも痛みが強い場合はその時点で歯の神経を抜くことになります。

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