今回は、虫歯発生の要因である口腔環境 についてお話します。乳幼児期の母子感染によって、ほとんどの人の口の中には虫歯菌が棲み付いています。そこへ 砂糖入りの飲食物を口にするのですから、すべての歯が必然的に虫歯になるはずですが、実際のところは違います。これら一連の虫歯発生メカニズムを、唾液が 妨害しているからです。
唾液には緩衝能という優れた能力があり、飲食によって酸性やアルカリ性に傾いた口の中を常に中性に保っています。 食後の口腔内は酸性ですが、唾液の緩衝作用に よって酸が中和されて約20分で中性に戻るのです。このようにして、唾液はその緩衝能力によって虫歯の発生を妨げています。また、唾液に含まれるカルシウ ムが虫歯菌で溶かされた歯を補うことにより、歯に穴が開くのを防ぎます。さらに、唾液中に含まれるフッ素が虫歯の発生を予防しています。
唾液には緩衝能という優れた能力があり、飲食によって酸性やアルカリ性に傾いた口の中を常に中性に保っています。 食後の口腔内は酸性ですが、唾液の緩衝作用に よって酸が中和されて約20分で中性に戻るのです。このようにして、唾液はその緩衝能力によって虫歯の発生を妨げています。また、唾液に含まれるカルシウ ムが虫歯菌で溶かされた歯を補うことにより、歯に穴が開くのを防ぎます。さらに、唾液中に含まれるフッ素が虫歯の発生を予防しています。