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抜けた歯・折れた歯の応急処置について

診察法・検査法 2013年12月02日
歯が抜けたとき、折れたときのいずれの場合でも大切なことは歯を 乾燥させず、湿った状態のまま保存して歯科へ急ぐことです。そして、歯根膜を決して 傷めないことが肝心です。歯を包むように形作られている歯茎と歯槽骨に埋もれている部分を歯根といい、その歯根の表面を被って歯を歯茎と歯槽骨にしっかり と固定してくれているのが歯根膜です。ところが、この歯根膜は乾燥にきわめて弱く、放置されると約18分で歯の根の周りの歯根膜が死んでしまい、治療が難 しくなります。
 
そのため、抜けた歯・折れた歯を洗い清める場合には、十分な配慮が必要になります。具体的には、水道水の 流水下で10秒~20秒程度す すぎますが、このとき決して30秒以上水にさらしてはいけません。洗いすぎることによって、歯の根っこの表面の繊維を取り去らないことが重要なのです。ま た、たとえ汚れが付着していても決してアルコールや石鹸、塩水などは使わず、冷たい水だけで洗い流します。そして、手で持つ場合も歯の根っこは絶対に持っ てはいけません。手で触って汚すと、感染の原因になります。

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