咬合違和感の脳神経学:高次脳機能計測による診断・治療の可能性について、明治大学理工学部の小野弓絵准教授が講演されました。脳機能を調べる手段として、近赤外線分光法(NIRS)を用いることで、脳の皮質の活動を測定できます。その結果、咬合違和感が強いと前頭前野の活動が活発になることがわかりました。
また、リアルタイムファンクショナルMRIで視覚的に得られる情報を患者自身でニューロフィードバックによる感覚改善効果が確認されました。この装置は大型で日常臨床に用いるのは難しいため、小型NRIS装置を用いてフィードバック療法を行う試みについても紹介されました。