口腔機能発達不全症に関するシンポジウムの中で、栄養学的な立場からの解説がありました。偏食の原因には3パターンがあります。
咀嚼力に合わない食べ物の提供
形態や機能が未熟なために離乳食の時期は特に食べにくい物が多くあります。
新規性恐怖
食べたことがないものは基本的に食べたがらない。
生活リズムの乱れ
いずれの場合も工夫により偏食を減らしていくことが可能です。栄養学的に同等の別の食べ物があれば、無理に食べられるようにする必要がないこともあります。それでも偏食を改善することには大きな価値があります。いろいろな食べ物を食べられるようになるということは、単に食べ物のはなしにとどまりません。多様性を受容できる寛容な心が育ち、ものごとに挑戦する積極性を養うことになります。