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神経を抜いてきれいにクリーニングする根管治療(歯内療法)

治療法 2022年04月28日

歯の神経(歯髄)が虫歯菌に侵されると歯髄が炎症を起こし、しみたり痛んだりします。これを歯髄炎といいます。治療は神経を抜き(抜髄)、きれいに洗い(根管拡大、根管洗浄)、神経が入っていた管(歯髄腔)を詰めて治す(根管充填)というステップで行います。これが根管治療(歯内療法)です。

既に神経を抜き根管治療を終えた歯が痛んだり、根元の粘膜が腫れたりする場合は、根管内に虫歯菌の再感染や再増殖が起こり、炎症が生じている状態です。このようなケースでは、抜髄して詰めてあった根管充填剤を取り除き、根管拡大、根管洗浄して、炎症を治め、再度根管充填を行う必要があります。根管治療のやり直しです。

神経が入っている根管は入り口部分しか目に見えないため、内部の様子は手探りで調べていきます。曲がったり、分岐したり、合流したりと複雑な形状を持つ場合根管の治療は、歯科治療の中で最も難しいといっても過言ではありません。そのため治療に時間を要し、治療回数も多くなるのです。

ところが、最新の歯科用マイクロスコープ〈顕微鏡〉を駆使することにより、高度な根管治療が格段に容易となります。手探りの治療と直接目で確認できる治療とでは、精度が比較になりません。さらに歯科用コーンビームCTで検査を行うことにより、根管形態や根尖部の状態を細部まで知ることができます。歯科用マイクロスコープや歯科用コーンビームCTなど、根管治療専用の特殊な機械や器具は、高度な治療には必要不可欠といえます。従って、それらの専用器具を使用しない保険内の診療で精度の高い治療を行うことは困難なのです。

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