臨床検査会社「BML」から送られてくる季刊誌『Vita』にコロナへの医療的な対応を総括する座談会の内容が26ページにわたって掲載されていました。この座談会は1月8日に開催されたので最新の情報ではありませんが、この2年間の動きを理解するのには役立ちました。検査会社主催の座談会だけに、検査の内容や検査体制については特に詳しく述べられていました。
コロナ禍の初期には、保健所が実施するPCR検査を受けたくても、多くの人は条件を満たさないために受けられない状況が続きました。現在は民間のPCR検査が出回っています。しかし、その精度はまちまちのようです。日本にはPCR検査の精度を管理する国家的な機関が存在しないからです。
米国にはPCR検査の精度を管理する国家的な機関が存在します。米国病理医協会(CAP)は外部管理制度調査を立ち上げたりします。疾病予防管理センター(CDC)や米国標準技術研究所(NIST)は外部精度調査の調整とモニタリングをします。