日本人の新型コロナウイルス感染症患者28人の血液を採取し、重症化リスクを調べた研究です。その結果、IFN-λ3、IL-6、IP-10、CXCL-9、CCL17が住所化を予測できることが分かりました。CCL17の低値は重症前の新型コロナウイルス感染症患者で特に見られる特異性が高い検査項目であることが分かりました。
CCL17(C-C motif chemokine 17)は胸腺で働くケモカインで、胸腺以外にケラチノサイト、内皮細胞、樹状細胞、気管支上皮細胞、線維芽細胞などに発現しています。アレルギー疾患ではCCL17が高くなり、肺ではアレルゲン、ウイルスなどに対して免疫応答します。CCL17が低くなる病気は見つかっていなかったのですが、新型コロナウイルス感染症で低くなることがあることが分かりました。過剰な免疫がコロナ重症化につながるのですが、CCL17低値で推測される肺での免疫応答の低下がなぜ重症化につながるのかは、私にはわかりません。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7489253/